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締めのラーメンは二日酔い防止にプラス?マイナス?

忘年会や飲み会などで楽しい時間を過ごした時、
お酒を飲んだ後、なんだかラーメンが食べたくなりますよね。

実際ラーメンを食べると、胸やお腹がスッキリする。
再度翌日のランチにも、ラーメンを食べると何だか調子がいい!

なぜでしょう?

これは、アルコールを飲むことで 身体からたくさんの栄養素が失われたり、栄養の吸収阻害があるからなんです。

ラーメンの麺には、炭水化物、スープや具材には、アミノ酸や亜鉛なども含まれています。
下の表は、醤油ラーメン(602.6g)あたりのビタミン・ミネラル・植物繊維・塩分などをまとめた表です。

醤油ラーメン:602.6g(一杯)あたりのビタミン・ミネラル・塩分など

ビタミン成分 ビタミン成分 ビタミン成分

※一食あたりの目安は18歳~29歳の平常時女性51kg、一日の想定カロリー1800kcalのデータから算出しています。

ところで、二日酔いによって以下のような変化が体内でおこります。

1.栄養の吸収阻害

アルコールは胃や腸の吸収を担う細胞を弱らせ、すい臓の消化酵素の働きを抑制します。
また、多くの栄養素は肝臓で代謝されるのですが、アルコールは体にとって毒素であるため、毒素の排出が優先され、いくつかの栄養素の栄養吸収が阻害されてしまいます。

2.排出

アルコールには利尿作用があります。
ビールを飲んだ時など、特にトイレが近くなりますよね、これは、その為です。
アルコールには、血行促進作用があって、これが体内の脱水症状を促してしまいます。
尿と一緒に体内のミネラルなども排出されます。
それにより、体内の塩分も不足してしまいます。

3.消化

アルコールおよびアセトアルデヒドの解毒には大量の栄養素を必要とします。

  • アルコールの分解酵素を生成するのに必要とされる栄養素
  • アルコールによって損傷した肝臓の修復に利用される栄養素
  • アセトアルデヒドと化学反応する栄養素

これらの栄養素がアルコールの消化にあたり、さらに必要な栄養素になります。

4.アルコール分解で起こる低血糖

肝臓でアルコール分解する過程で、大量に体内の糖分が使われます。

それにより体内は低血糖状態になり、炭水化物が欲しくなります。

醤油ラーメン

そういうわけで、「水分・塩分・炭水化物」をすべて供給できるラーメンは体に必要なものが入った食品という訳です。

アメリカのWEBサイト「フード アンド ワインドットコム」に、二日酔いとラーメンについて書かれた記事が掲載されていました。

「科学的に二日酔いに効く食べ物はラーメン」ハーバード大で博士号を取得した科学者ジェーク氏の発表(2016年7月)によると、二日酔いに効く食べ物がラーメンだと発表。煮出し汁や卵から電解質やシステインを補うことができるとのことです。

味噌ラーメン

抜粋:フードアンドワインドットコム

ところで、締めのラーメンに“反対意見”もあります。

二日酔いで吐き気があり、胸がムカムカする状態、弱っている胃壁に、強い刺激のあるラーメンは更に悪化を招くと言われています。

二日酔いの人

また、ラーメンは脂肪が豊富な食べ物で、アルコールは脂肪の吸収を促進するので、更に二日酔いを悪化させるという説もあります。

どちらにせよ、二日酔いを解決するためには、
まず二日酔いの原因である毒素、アセトアルデヒドを素早く分解し、血中での濃度を下げることが何よりも大切です。

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